ザドリフターズ(50年代)
ドリフターズのリードヴォーカルだったのがベンEキングであるのは有名でもあるが、ライのサウンドの中には常にR&Bやドゥワップの要素も含まれていてライ流に味付けが行われていく。僕はライを通して数多くのドゥワップやリズム&ブルースを聴くきっかけとなった。70年代の高校生だった頃の僕はロックと並行して一番多く聴いていたのがジャズよりむしろ黒人のリズム&ブルースだったように思える。ローリングストーンズもビートルズもヤードバーズも黒人音楽に傾倒していたことが僕にはとても興味深いことだったからだと思う。しかし、高校生の頃の僕はミックジャガーが歌う黒人音楽がすきだったし、ライの演奏する黒人音楽がすきだった。原曲を聴いて感じていたのは音源が古いと感じたことだった。しかし、30歳を過ぎてから聴きなおしたときには、それが10代の頃とは逆転していて、黒人音楽の原曲の味わい深さに感動できる自分がいた