AORというジャンルなんてまだまだ知らなかった高校生時代、ロックが変化していっていることは僕なりに感じていた。70年代中期、ハードロックは完全にヘビーメタルに以降しはじめていた。僕がそれを感じたのはリッチーブラックモアがレインボウを結成したことやジューダスプリーストがデビューしたことでもあった!僕にはあまり興味がもてるサウンド傾向にはなかったがハードロックの進化は僕てきにはロニージェームスディオのボーカルの唱法やリッチーブラックモアのつくりあげるサウンド空間こそがメタルの始まりだと感じている。
さて、僕が16歳だった頃にもっとも好きだったロックのジャンルにサザンロックがあった!オールマンブラザースバンドを筆頭にウェットウィリー、ブラックオークアンカーソン、そしてレイナードスキナードの田舎臭い、泥臭いサウンドがだいすきだった。そんなサザンロックのアーティストの一人にボズスギャックスもいた。あのボズがまさか、AORの代名詞にその後なっていくとは当時僕は考えもしていなかったのだ
シルクディグリーズ ボズスギャックス (1976)
ボズはこの手のAORのアルバムを作り上げた先駆者だったと思える。まさか、ボズのバックで西海岸最高峰ともいえる当時若手のジェフポーカロやデビッドペイチが参加しアルバムをつくるなど予想もできなかった!ジェフやペイチは文字通りこのあとTOTOとして世界中の音楽ファンを虜にしていくとになる!そういう意味ではTOTOのファーストは実際は僕はこのボズのシルクディグリーズだと考えているくらいでもある。当時高校生だった僕はこのサウンドに。やばい!!と感じた!新鮮だった。70年代ロックにはないサウンドだったからだ!AORの始まりは実際にはこのアルバムからが世界にむけて発信されていった最初だと僕は考えている!