70年代において、フォーク歌手がいち早くロックを演ってのけたのは泉谷しげるだったのではないだろうかとぼくは思う。アコースティックギターからエレキにもちかえて演奏することがロックとは言わない!70年代において全ての日本のミュージシャンの憧れがボブディランだった。ディランはいち早く、ファンを裏切り、アコースティックからエレキにもちかえてバンド形式をとって。日本のフォーク歌手もディランを真似て、バンドを従えるアーティストが増えていったのだ!しかし、それはバンド形式にしたからと言ってロックになったとは言いがたいものだったと思うのだ!泉谷もまたアコースティックフォーク歌手の一人ではあったが、彼がバンド形式にしたときは完全にロックアーティストのスピリットがぼくはみてとれた!泉谷だけは、他のフォーク歌手とは違いがあったとぼくは思っている。従えるバンドもロックバージョンの時はイエローを起用するなど、当時70年代において、フォーク歌手がそこまでこだわったアーテイストは他にはいない!!また、アコースティックバージョンにおいては、カントリーやブルーグラスを得意とするラストショーを起用するなど、泉谷の音楽性というものは作る曲やアルバムのコンセプトにあわせたバンドを採用しているところが、ぼくは凄いとしかいいようがない!!また、70年代、単身、アメリカに渡りライブハウス、トルバドールにおいて、日本人初めてオーディションを受けて、合格しステージも経験するなど、この人のロックスピリットは尋常ではない!!