ディランにて 西岡恭蔵(72)
ろっかまいべいびい 西岡恭蔵(75)
50歳で首吊り自殺で生涯に幕を閉じた日本フォーク界においては多大な影響をおよぼした西岡恭蔵。ディランセカンドの中心メンバーとしてデビューするが、ソロに転向してからは独自の音楽の世界を繰り広げていった。僕が最初に聴いたのは1975年の中学3年生のときで、ろっかまいべいびいを何気に購入し聴いて、一発で惚れこんでしまったシンガーだった。特にディランにてでの音楽世界も好きだが、ろっかまいべいびいは細野晴臣プロデュースということとバックには鈴木茂とハックルバックが演奏していることから、このアルバムは繰り返し繰り返し聴いても実にあきのこない西岡の最高傑作だと僕は思っている。一般的には西岡の声質には特徴があるので、あまり好きでない人も多いかもしれない。しかし、好きな人にはたまらなく好きになる声質でもあると思う。僕は西岡の世界観こそが70年代のあたたかい原風景だといつも感じるのです
晩年の西岡恭蔵