BLOW-UP(欲望) ミケランジェロアントニオーニ監督作品 1965年
イタリアの映画界の巨匠ミケランジェロアント二オー二は1960年代なかばにスィンギングロンドン真っ只中の写真家デビッドベイリーをモデルにした映画をつくってしまった!それが欲望という映画だ。アントニオーニは脚本も自分で書き、こんな素敵な凄い映画を60年代に残した。僕は後追いでこの映画を観て腰が抜けるほど感激した。これは、音楽業界にはまだPVなんてもちろんない時代に、そういうことを予兆させるような雰囲気さえ醸し出していたからでもあった。なんと言ってもこの映画の凄いのは、音楽(ROCK)とファッション!そして映像のありかただと僕は思っている。単純であって単純ではない!この映画のつくられた時代を考えると恐ろしく最先端な目をアントニオーニはもっていたと思う
巨匠ミケランジェロアントニオーニ
主演のデヴィッドへミングスはデビッドベイリーになりきり見事にフォトグラファーを演じている
ザヤードバーズ
この映画にはジミーペイジ、ジェフべック在籍時のヤードバーズが出演している!当時の60年代のクラブハウスシーンでのステージパフォーマンスではギタリストであるジェフべックが演奏中にギターを破壊するシーンが映し出されている!このシーンはめちゃめちゃカッコいい!ギターを破壊するシーンはアントニオーニが支持したという!じつは、アントニオーニはザヤードバーズに映画出演依頼をする前に当時、60年代ロンドンといえば、モッズ全盛期でもあり、モッズの代表はTHEWHOだった。アントニオーニは、そういう意味でもTHEWHOに出演交渉したが、フーのギタリストであるピートタウンゼントは出演依頼を断ったという伝説がある!もしも、この映画にWHOが出演していたなら、もっと世界にWHOのファンは増えたのかもしれないと僕はそう思ったことがあった!ピートは、やっぱ凄いと僕が感じたことのひとつでもある!!