ストーンズはBBCの「Pop Go The Sixties」に最も多く出演したバンドであった。1969年12月31日には「ギミー・シェルター」をライヴ演奏している。1970年、バンドはアラン・クレインおよびデッカ・レコードとの契約を終了した。クレインとの契約紛争の間に、バンドは自らのレーベル、「ローリング・ストーンズ・レコード」 (Promotone BV) を設立した。同レーベルからの第1弾作品として『スティッキー・フィンガーズ』(イギリス1位;アメリカ1位)を1971年3月にリリースした。アルバムジャケットはアンディ・ウォーホルがデザインした。同作には「ブラウン・シュガー」「ワイルド・ホース」が収められたが、これらは1969年のアメリカン・ツアー中にアラバマ州のマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオで録音されたものであった。アルバムはブルースの影響を強く受けた前2作の路線を引き継いでいた。その特徴として「ルーズで、今にも崩れそうな雰囲気[35]」を持ったアルバムであり、また、ミック・テイラーが完全参加した初のアルバムでもあった。